光の人生ノート ~ My Scrap Book~

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『下鴨アンティーク』を読んだ感想!京都が舞台の謎解きファンタジー

白川紺子さんの『下鴨アンティーク』にハマりました。
『下鴨アンティーク』は、京都が舞台のファンタジーミステリーです。
ミステリー要素よりファンタジーが強いですね。
タイトルには謎解きファンタジーってつけてみました。^^

『下鴨アンティーク』を知ったのは、木瓜さんが紹介されていた記事でした。

boke-pon.hatenablog.com

大好きな京都が舞台と聞いては読まずにはいられません。
今までまったく知らなかった本でした。
木瓜さん、ありがとうございます!

『下鴨アンティーク』は、全部で8巻まであるシリーズ小説です。
8巻はスピンオフの番外編になっています。
私は2巻まで読みました。8巻までぜんぶ読みました。

読んだ感想と合わせて、『下鴨アンティーク』を紹介します。

『下鴨アンティーク』は京都が舞台のシリーズ小説

『下鴨アンティーク』を読んだ感想!京都が舞台の謎解きファンタジー

『下鴨アンティーク』は、2015年から2018年まで集英社のオレンジ文庫より発行されたシリーズ小説です。
ライトレーベルだから、若い子向けかなと思っていたのですが、今は青い鳥文庫でもライトノベルでも大人がじゅうぶんに楽しめる小説も多いです。

着物に込められた“想い”に寄り添う、アンティーク・ミステリーとなっています。
著者は白川紺子さん。
私、はじめて読ませていただきました。

『下鴨アンティーク』シリーズで読む順番

全部で8巻まであるシリーズ小説です。
読む順番は以下のようになっています。

  1. アリスと紫式部
  2. 回転木馬とレモンパイ
  3. 祖母の恋文
  4. 神無月のマイ・フェア・レディ
  5. 雪花の約束
  6. 暁の恋
  7. 白鳥と紫式部
  8. アリスの宝箱

最後の8巻目の『アリスの宝箱」は番外編です。

『下鴨アンティーク』の内容

主人公は、京都の下鴨で暮らす高校生の野々宮鹿乃(ののみやかの)。
年のはなれた兄の良鷹(よしたか)と、良鷹の友人である八島慧(やしまけい)と、3人で赤レンガの洋館に住んでいます。

早くに両親をなくした鹿乃と良鷹は祖母と暮らしていましたが、その祖母も亡くなって3人暮らしです。

そこにいたるまでの背景も気になる。

背景については説明されていなくて、少しずつ明かされていきます。

祖母の野々宮芙二子(ふじこ)は蔵に着物をたくさん持っていましたが、その着物がふつうの着物たちではありませんでした。
いわゆる「いわくつき」と言われる着物だったのです。

着物から不思議なできごとが起こり、鹿乃たちの謎解きがはじまります。

読んでいて、ちょっと若い子向けのファンタジー要素が強いように感じましたが、その中には源氏物語やクラシック音楽なども出てきます。
そういうむずかしいことに詳しい良鷹に慧が、すらすらと話すのを読んで、私もちょっと知的になった気になります。

本から学んだことは、あとで読書ノートに書きます。( ..)φメモメモ
≫読書ノートでアウトプットしよう【テンプレあり】書き方とメリットも紹介

でも、『下鴨アンティーク』では会話が京都弁(関西弁)。
私は大阪に住んでいるので、その会話がとても気持ちよくて、そばで聞いているような心地よさでした。

連作の短編集

お話は連作の短編集で読みやすいです。
だいたい1巻ごとに4つのお話が入っています。

最後の8巻だけ6つと多めです。
スピンオフの番外編で、いろいろな視線から描かれたお話がどれも魅力的です。
野々宮家の遠い昔のお話も入っています。

『下鴨アンティーク』を読んだ感想

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私は2巻まで読みました。
1巻「アリスと紫式部」
2巻「回転木馬とレモンパイ」

1巻では3つのお話、2巻では4つのお話が入っていました。
それぞれ違う不思議な謎解きのお話ですが、そこには少し悲しい人生があったり、複雑な思いがあったり、懐かしい思い出があったりします。

3人で住むことになった背景も少しずつ、明かされていきます。

でも、まだまだわからない部分も多い。

だから、8巻まで読むのがとても楽しみです。
ぜんぶ読み終えたら、私の「オススメシリーズ本の紹介」に殿堂入りとなるでしょう。(*'▽')
≫長編小説のおすすめは【シリーズ本】時代小説からファンタジーまで

番外編まで全巻を読みました

2021年10月1日、追記です。
番外編の8巻含む、『下鴨アンティーク』全作品を読みました。

本当に面白い小説でした!
終わるのが惜しい気持ちです。
まだまだ、続きも気になるんです。

鹿乃たちや、周りの人たちのその後のお話も読んでみたい。

『下鴨アンティーク』を全巻を読んで思ったことは、決して多くの人と無理に親しくなる必要はない、ということ。

身内やご縁があってかかわる人たちを大事にしていれば、自然と恵まれていく。

そう強く思いました。

あと、男性陣がかっこよすぎて、ずるいですっ!
シャイで優しくてイケメン❤
しかも料理もうまい。
みんな、メロメロになりますね。(*˘︶˘*).。.:*♡

『下鴨アンティーク』を読みながら京都を思い出す

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私は京都が好きで、年に何回かは日帰りで行っていました。
下鴨あたりも何度も行っています。
上の写真は数年前に訪れた下鴨神社です。

鹿乃たちが住む洋館は赤レンガ。

たしかに下鴨あたりもそんな建物が多いよね。

こんな感じかなーと思いながら、読んでいて楽しいです。

お話の中に、下鴨神社の糺の森はよく出てきます。
近かったら、ひんぱんに歩きたい場所です。
着物で歩けたら、どんなに晴れやかな気持ちだろうと思います。

だから、鹿乃のように自分で着物を楽しめたらどんなにステキでしょう。

帯に帯締め、小物に髪飾り、選ぶだけでワクワクしてきそう。

最近は、着物のレンタル屋さんも多いので、借りて歩く方も多いです。
私の娘も友達と着物を借りて着て、京都を散策したことがあります。

『下鴨アンティーク』は謎解きファンタジー

ファンタジーミステリーとなっていますが、殺人事件が起こるミステリーではありません。
謎解きです。

不思議なお話が好きな方ならハマるでしょう。
京都が好きな方なら、もっと楽しいでしょう。
着物が好きな方なら、もっと着物を着たくなるでしょう。

京都に行ったことがなくても、関西弁が嫌じゃなかったら読めると思うよ。

『下鴨アンティーク』を教えてくれた木瓜さんは、白川紺子さんの文が好きって書かれています。

他の小説は何弁で書かれているのか気になるね。

『下鴨アンティーク』を読み終えたら、ほかの作品も読んでみたいです。

最後に

『下鴨アンティーク』を紹介しました。
シリーズ本って続きが気になって、まだ発売していないと待ち遠しくてたまりませんが、『下鴨アンティーク』はもう完結されています。
全部で8巻あります。

京都が舞台のオススメの小説にはずせないですよ。(*^^*)
>京都が舞台の本おすすめ7冊【映画化作品の小説も】で観光の参考に