京都が好きで大阪からよく出かけます。
京都をもっと楽しむ方法の一つとして、京都が舞台の小説を読むのもいいですね。
すでに知っている京都の地域、これから訪れる予定の場所を舞台とした小説を読んでから、実際にその場所に行くとうれしくなります。
そんな京都を舞台とした小説で、私が実際に読んでよかったおすすめの本を紹介します。
若い人でも読みやすい本から、歴史が好きな方には時代小説まで選んでみました。
映画化された作品もあるので、あわせて紹介します。
京都が舞台のおすすめ小説
まずは、読みやすい本から。
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』七月隆文
京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。
高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。
気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて──。
「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」
奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。
彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。
引用:Amazon内容紹介より
タイトルからどうゆうことなんだろう?と思わせてくれますね。
京都の叡山電車や京都市動物園なども出てきます。
京都でデートというだけで、ワクワクしてきます。
謎めいた彼女の秘密を知りたいなら、読んでみてください。
京都でデートをするときの参考にもなるかもしれないね。
『鴨川ホルモー』万城目学
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。
引用:Amazon内容紹介より
ユニークなストーリーを多く書かれている万城目学さんですが、この『鴨川ホルモー』も何とも楽しいお話です。
京都にて行われる学生たちの奇妙な行動。
謎の部活動「ホルモー」とは?
京都大学をはじめ、立命館大学、龍谷大学、京都産業大学も出てきます。
ちょっと京都とは似つかわしくない設定だけに、それが面白くて一気読みするかもしれません。
『異邦人』原田マハ
一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める。たかむら画廊の青年専務・篁一輝(たかむら・かずき)と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一枚の絵に心を奪われる。画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた――。京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。
引用:Amazon内容紹介より
私も大好きな原田マハさんの小説です。
異邦人と書いて、いりびとと読みます。
京都の老舗画廊で務める女性が主人公ですが、京都の四季の移ろいや風情ある景色とともに深い話に引き込まれます。
女性の生き方についても考えさせられる1冊です。
歴史にちなんだ小説も、京都が舞台でよく紹介されていますね。
『利休にたずねよ』山本健一
女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭に昇り詰めていく。刀の抜き身のごとき鋭さを持つ利休は、秀吉の参謀としても、その力を如何なく発揮し、秀吉の天下取りを後押し。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、理不尽な罪状を突きつけられて切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出したものとは何だったのか。また、利休の「茶の道」を異界へと導いた、若き日の恋とは…。「侘び茶」を完成させ、「茶聖」と崇められている千利休。その伝説のベールを、思いがけない手法で剥がしていく長編歴史小説。第140回直木賞受賞作。
引用:Amazon内容紹介より
『利休にたずねよ』は、千利休の人生を描いた作品で、意外な手法でページは進んでいきます。
大徳寺をはじめ、歴史とともに京都の名所が出てきます。
とことん美を追求した利休。
『利休にたずねよ』を読むと、切腹させられたのが本当に惜しく思います。
『新選組血風録』司馬遼太郎
勤皇か佐幕か、血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京都に、その治安維持を任務として組織された剣客集団、新選組。名刀の真贋を軸に近藤勇の不敗神話を描く「虎徹」、赤穂浪士討ち入り以来の屈折した心情に迫る「池田屋異聞」、悲恋に涙する剣士の素顔を綴る「沖田総司の恋」など、「誠」の旗印に参集した男たちの内面を通して、歴史小説の第一人者がその実像を浮き彫りにする
引用:Amazon内容紹介より
歴史小説をたくさん出されている司馬遼太郎さんですが、長編はちょっと読みにくいという方におすすめの短編集です。
短編ですが新選組の話でつながっていて、一人ひとりの男たちの夢に野望、そして恋までもを描いた作品です。
新選組に抱いているイメージがあるなら、『新選組血風録』を読んだあとは今までと違った見方ができるかもしれません。
読みやすくておすすめの歴史時代小説です。
『金閣寺』三島由紀夫
寺が寝静まる。私は金閣に一人になる。
吃音の悩み、身も心も奪われた金閣の美しさ――昭和25年の金閣寺焼失事件を題材として、放火犯である若い学僧の破滅に至る過程を抉る問題作。
一九五〇年七月一日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。
引用:Amazon内容紹介より
京都を舞台にした小説で、『金閣寺』は外せないでしょう。
金閣寺の焼失事件を題材とした有名な作品です。
どうして、こんな行動を犯してしまったのか。
金閣寺の美しさと主人公の心の闇が重なって、はかなさに切なさが伝わってきます。
『下鴨アンティーク』白川紺子
『下鴨アンティーク』は、全部で8巻となる連作短編集で、ミステリーというよりは、謎解きファンタジーといった感じです。
1巻だけでは登場人物の謎も多くて、気になって続きを読みたくなります。
実際に読みはじめるとハマってしまって、全巻を読みました。
ぜんぶで8巻ありますが、最後の8巻目『下鴨アンティーク アリスの宝箱』は番外編です。
下鴨を中心にいろいろな名所も出てくるので、京都に詳しい方ならとても楽しめます。
着物を着て京都を歩きたくなりますよ。
着物が好きな方にもオススメの本ですね。
あと、京都弁(関西弁)で書かれています。^^
別記事でも、詳しく紹介しています。
>『下鴨アンティーク』を読んだ感想!京都が舞台の謎解きファンタジー
京都が舞台の小説が映画化された作品
京都が舞台の小説を紹介しましたが、映画化されている作品も多いですね。
知っている場所が映像で出てくるとうれしいです。
まとめ
京都が舞台の小説を紹介しました。
本好きさんならすでに読まれた本も多いでしょう。
京都が舞台の小説は、たくさんありますね。
西村京太郎さんや山村紅葉さんのミステリーにも多く出てきます。
気になった本から、読んでみてくださいね。