1年ぶりに高野山へ行ってきました。
私は4度目です。
高野山は広くて見たい場所がたくさんあるので、いつも目的を変えてまわったりしていますが、必ず訪れるのは奥の院。
今回も、御廟で弘法大師さまにお参りしたかったのに、今回は残念ながら叶いませんでした。
感染対策のため、御廟の拝観は中止になっていて、入ることができませんでした。
でも、偶然にとても貴重な場面を見ることができました。
生身供(しょうじんく)を運ばれるところです。
御廟は拝観できませんが、他にも見れるところはたくさんあります。
奥の院では墓碑をゆっくり見ながら歩いてみました。
約2Kmにも続く参道には、皇室・貴族をはじめ、歴史に名高い有名な武将までのお墓や供養塔が建ち並んでいます。
10月の終わりでしたが、高野山では紅葉がはじまっていました。
特に奥の院の英霊殿のあたりは、いつも一番早いようです。
コロナ禍で高野山の奥の院へ参拝して知った御廟の拝観中止に、生身供の運ばれる時間などお伝えします。
コロナ禍で参拝した高野山
私たちが訪れたのは、急に寒くなった週末です。
大阪でも寒いのに、高野山だともっと冷えるだろうと、冬の格好で行きましたが正解でした。
秋に高野山へ行くなら、気温を調べてから服装にも気をつけましょう。
高野山は、下の世界と気温が10度は違うと思っていたほうがいいです。
私は、高野山に着いたら、まずパンフレットをもらいに観光案内所に行きます。
今回は、「高野山奥の院の墓碑をたずねて」も100円で買いました。
墓碑の案内が詳しく載っている冊子です。
1番右の小さいノートは、高野山の情報を貼ったり書いたりしているもの。
高野山に行く時に、いつも持って行きます。
御廟橋へ行くまでの参道を、右側に外れた場所にひっそりと建つ英霊殿。
第二次世界大戦の戦死者を供養するために建立されました。
このあたりは去年も色づきはじめていましたが、今年はさらに紅葉していたように思います。
金剛峯寺や他の場所でも、紅葉ははじまっていました。
御廟の拝観は中止で入ることができない
御廟橋です。
ここから先は大師信仰の中心地。
御廟の霊域となり、写真撮影はできません。
燈籠堂へ行き御廟へ向かいましたが、入り口は立入禁止になっていました。(¯―¯٥)
地下で密室になるのを避けているようです。
コロナ感染予防のためです。
とても残念だけど仕方ありませんね。
と信じられています。
御廟は1番、弘法大師さまに近づける場所。
その存在を感じることができるありがたい場所ですが、しばらく入れないかもしれません。
その後、2021年の秋に高野山の僧侶の方と会うことがあり、御廟の拝観について聞いてみましたが、まだ入れないとのことでした。
お大師様への手紙を出せる
弘法大師さまにお手紙を出せることを知っていますか?
御廟前に専用のポストがありますが、郵送でも送れます。
専用の僧侶が開封して、弘法大師さまに届けてくれて、最終的にお焚き上げしてもらえます。
御廟には入れませんが、お願いごとや悩みごと、感謝の気持ちなど、伝えることができます。
私も手紙を持っていってポストに入れましたが、あとで住所を書き忘れたのに気づきました。
住所も書いておいたほうがいいと思います。
生身供に立ち会える時間
御廟橋まで戻ってきた時に、生身供(しょうじんく)を運ばれているところに、偶然に立ち会えました。
生身供とは弘法大師さまへ毎日届けているお食事のことです。
毎日6時と10時半の2回、運ばれますが、このときはちょうど2回めの時間だったようです。
御廟は拝観できませんでしたが、とても貴重な場面に立ち会えて光栄でした。
奥の院の墓石群「墓碑をたずねて」
そのあとは、奥の院から一の橋まで墓碑を見てまわりながら歩きました。
距離は約2km。
樹齢千年を超える杉並木も多い中、20万基も超えると言われる墓石群が並びます。
法然や親鸞などの大宗教家のお墓から、上杉謙信、武田信玄、織田信長、伊達政宗、豊臣一族などの名高い戦国武将のお墓まであります。
また、慰霊碑に大名、文人、庶民にいたるまであらゆる階層の人々の供養塔もあります。
宗派を超え、敵味方を超えて大師のそばに眠るという寛大さが高野山の魅力であり、弘法大師が宗派に関係なく信仰される理由なのです。
参考文献:書籍「古寺巡礼13高野山」、パンフレット「墓碑をたずねて」より
あまりバシャバシャ写真を撮るのは気が引けます。
一礼して手を合わせてから、少し写真を撮らせていただきました。
化粧地蔵に願い事してみる?
テレビでもよく紹介される化粧地蔵。
チークや口紅を塗られてお化粧をしているお地蔵様です。
こちらのお地蔵様にお化粧をすると願い事が叶うとか、美人になるとか言われているそうです。(●´ω`●)
隠れたパワースポットの御神木
中の橋と御廟橋の中間地点にあるご神木はパワースポットです。
中の橋案内所から奥の院に向かい、最初の左折するところを左に行き、突き当たったところの右側に立っている幹が三股に分かれている木です。
桜井識子さんの『聖地・高野山で教えてもらった もっと! 神仏のご縁をもらうコツ』に載っていました。
三股の木はいくつかありますが、多分この木だと思うんです。
行かれる方は探してみてください。
最後に
10月の後半に高野山へ行ってきました。
奥の院の御廟の拝観はしばらくできないようです。
また、入れる日が来ることを願いたいです。
私たちはこのあと、丹生都比売神社に行きたかったので、今回はお昼ごろには高野山をあとにしました。
何度でも行きたくなる高野山。
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