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本と美術が好きな人におすすめ!【原田マハのアート小説8作品】

アートも本も楽しめる小説、といえば原田マハさんですよね。

原田マハさんは、美術コンサルタントやキュレーターの経験がある小説家です。
だから美術にとても詳しいのは当然で、綿密に下調べもされて描かれた小説は内容も深く、読みごたえがあります。
画家や実際の作品に基づいたリアリティのある物語となっています。

私が読んだ原田マハさんの本で、実際にとても面白かったおすすめの小説を紹介します。

本と美術が好きな人におすすめの原田マハのアート小説

原田マハ【アート小説】本と美術が好きな人におすすめ!面白いのは?

原田マハさんのアート小説8作品を紹介します。

楽園のカンヴァス

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウン、そして日本で美術館の監視員をしている早川織絵。
二人の目の前に、巨匠ルソーの名作「夢」にそっくりな絵が現れます。

この絵の持ち主は、正しく鑑定した者に譲ると謎の古書を手渡します。

ルソーとピカソ、2人の天才画家がカンヴァスにこめた想い、生涯抱えた秘密をめぐるストーリー。

海外のMoMAやメトロポリタン美術館などを訪れる機会がある方は、先に読んでいればもっと楽しめるかもしれない1冊です。

アートへの興味が深まる小説なので、原田マハさんの本を初めて読む方にもおすすめです。

ジヴェルニーの食卓

ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。
そばには義理の娘、ブランシュがいました。
制作を続けたモネの目には何が映っていたのでしょう。

新しい美を求め、時代を切り拓いた芸術家の人生が色鮮やかによみがえります。

マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派たちの、葛藤と作品への真摯な姿を描いた四つの物語。

モネの晩年までを描いた小説ですが、他にもたくさんの画家が登場します。

まるで、モネの生活がぼんやりと見えくてくるような、小説も印象派のような優しい雰囲気を感じることができます。

日本が好きだったモネに寄り添うことができる1冊です。

サロメ

「不謹慎」「不健全」「奇怪」「退廃的」.....世紀末、すべては賛辞の裏返し。

その悪徳とスキャンダラスで時代の寵児となった作家オスカー・ワイルドと、イギリス画壇に彗星のごとく、現れた夭折の天才画家、ビアズリーの愛憎を描いています。

原田マハさんは本当に1枚の絵から物語を作るのがうまい、と思った小説です。
絵の中にあるストーリー、背景から想像も広がります。

一人の人生の物語から一枚の絵の物語まで、世界には本当にたくさんの物語があるのだ、とも思わせてくれました。

『サロメ』は一人ひとりが主人公だと感じた、ちょっと異質ながらも魅力ある作品です。

暗幕のゲルニカ

ピカソの名画「ゲルニカ」のタペストリーをめぐる物語。怒濤のアートサスペンス!

故国スペイン内戦下で、ピカソが描きあげた衝撃作。

ピカソの恋人のドラ・マールが生きた過去と、主人公である八神瑤子が生きる現代との交錯の中で、たどり着くひとつの真実。

現代と戦時中の過去を行き交う壮大な物語でした。

ピカソが「ゲルニカ」の絵に込めた思いとは何だったのか、アートを通じて伝えたかったことは何だったのか。
ピカソの魅力や偉大さがわかる小説です。

原田マハさんの小説の中でも、特に好きな本の中に入る1冊です。

デトロイト美術館の奇跡

ゴッホ、スザンヌ、マティス。

綺羅星のようなコレクションを誇る美術館が、市の財政難から存続の危機にさらされる。アメリカの美術館で本当に起こった感動の物語。

実際にあった奇跡のようなお話。

少し短めの長編なので読みやすいです。

風神雷神

原田マハさん、これまでで1番の長編大作小説です。

主人公は京都国立博物館研究員の望月彩。
ある人に導かれ、マカオを訪れた彩が目にしたものは、歴史上の人物たちの貴重なモノでした。

「風神雷神」が描かれた西洋絵画、天正遣欧使節団の一員・原マルティノの署名が残る古文書、そしてその中には「俵…屋…宗…達」の四文字が書かれていました。

遠い昔、天才少年絵師・俵屋宗達の物語へと続きます。
イタリア・ルネサンスを体験し、織田信長への謁見に狩野永徳との出会い、宣教師ヴァリニャーノとの旅路までととても壮大。

フィクションですが、歴史的事実に基づいたストーリーは、まるで著者自身が一緒に体験されたかのように表現されています。

歴史と美術のにおいや躍動感までもが、伝わってくるようでした。

美術や琳派が好きな方にも楽しめる読みごたえのある長編です。

原田マハさんの『風神雷神』については、別の記事でより詳しく紹介しています。
>原田マハさん『風神雷神』を読んだ感想!美術がつなぐ歴史アート小説

たゆたえども沈まず

19世紀後半、パリの美術界に画商のの林・忠正は、助手の重吉と共に流暢な仏語で浮世絵を売り込んでいました。

ある日、彼らの前に現れたのが、日本に憧れる無名画家ゴッホと、兄を献身的に支える画商のテオでした。

ゴッホがパリに住む弟のテオのところに出てきてから、生涯を終えるまでを描いた小説です。

テオの目線、友人の日本人画商の林忠正や重吉(架空人物)の目線で描かれています。

タイトルの表紙にもなっている『星月夜』が完成するまで、遠い道のりでした。

辛いことが多かったゴッホの人生、作品を見るたびに思い出しそうです。

『たゆたえども沈まず』については、別記事でも紹介しています。
>『たゆたえども沈まず』の感想!ゴッホの奇跡の絵『星月夜』

リボルバー

ゴッホとゴーギャンの謎に迫るストーリー。

パリで小さなオークション会社に務める高遠冴のもとに、サラという女性が古びたリボルバーを持ち込んできます。

それは「ゴッホの死に関係するリボルバー」だと言うサラ。

真相を突きとめるため、冴たちはゴッホの最後の場所のオーヴェール=シェル=オワーズまで向かいます。

そこで知ることになる重大なこと。

リボルバーは誰のものなのか?

ゴッホはどうやって死んだのか?

『リボルバー』は史実に基づくフィクションですが、自分なりの想像でもっと楽しむことができる小説です。

おわりに

原田マハさんのおすすめのアート小説の紹介でした。

作家や画家やその作品の物語を描いている小説を読むたびに、絵の中にあるストーリーや背景が知れて、ますますアートに興味が沸きます。 

今回、紹介した本以外にも、原田マハさんのアート小説はまだあります。

小説に登場する、画家や美術作品をまとめたページも作りました。
好きな画家や絵画の作品を読みたい方は、参考にしてください。
>原田マハの小説に出てくる【画家や美術作品】好きな絵画の本を読んでみる? 

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