大阪の和泉市にある施福寺にお参りしてきました。
西国三十三所で第四番札所である施福寺(せふくじ)は槇尾山(まきのおさん)の山頂手前にあります。
施福寺の存在を知ったのは、桜井識子さんの本『神様と仏様から聞いた 人生が楽になるコツ』で、おすすめのお寺として紹介されていたからです。
とても珍しい貴重な仏さまが拝めるということで、私も気になっていました。
ただ、この施福寺へ行くには、駐車場から結構な登りの山道を片道30分歩かないといけません。
私はそういった参道は今までにも登ってきていますが、コロナ騒動もあり、久しぶりの神社参拝での登山道。
9月の終わり、少し涼しくなったとは言え、ある程度の覚悟をしつつ行ってきました。
施福寺は、頑張って登ったかいのあるステキなお寺でした。
貴重な仏像というのは、施福寺にしかいない方違(ほうちがい)大観音さまです。
以前は秘仏で、御開帳のときにしか拝めなかったのですが、今はいつでも公開されています。
ご本尊はとても大きな弥勒菩薩さま。
弥勒菩薩さまもなんとも雄大で温かい仏さまでした。
そして、なんとすべて写真撮影ができます!
とても魅力的な方違大観音像と、他のステキな仏さま達。
施福寺を紹介します。
【槇尾山の施福寺】駐車場と山頂までの参道
私は主人と車で施福寺を訪れました。
槇尾山のふもとの駐車場まで、大阪から1時間半程かかりました。
最後の方は、車が1台しか通れないような細い道でした。^^;
対向車が来たら大変!
施福寺の駐車場
駐車場はいくつかありますが、参道に1番近い駐車場に停めました。
軽自動車専用の駐車場もあります。
私たちは朝の9時半ごろに着きましたが、1番近い一般駐車場はそろそろ満車になりそうでした。
桜や紅葉の時期にはもっと混むかもしれません。
料金は無料です。
交通機関を利用される方は、バスで駐車場まで来れますが、本数が少ないので注意してください。
この駐車場の向かいにはお店が一つあるくらいでした。
トイレもあります。(昔ながらの・・・・でした。登ったらまたトイレはあります。)
飲み物を持っていない方は、ここで買って行って下さいねー。
槇尾山施福寺の参道は片道30分の険しい登山道
槇尾山施福寺、いずみの国の大仏拝観の寺とされています。
ここから約30分かかります。
なんと気温は19度でした!
半袖で涼しいと感じましたが、歩くにはちょうどいいかも、とスタートします。
人通りは少ないので、参道ではマスクはしませんでした。(2020年の9月)
干支参りや七福神参りもできますよーと書かれていますね。
写真ではわかりませんが、いきなりとても急な傾斜の道を登ります。
施福寺の楼門と金剛力士像
5分ほどで楼門に着きました。
門の前には登山用の杖も置かれていますよ。


金剛力士像が出迎えてくれます。
楼門を抜けると、男性の方が何かしらの作業をされていて「ここからが本番ですよー。頑張ってください。」と声をかけてくれました。
ここからは、石段の道が続きます。
山道が参道では、よくすれ違う人たちと「おはようございます。」と挨拶しますよね。
そして、どこでも常連さんも多いものです。
私よりもずっと先輩の方々が上り下りされていました。
楼門から、緑の中を20分ほど歩きつづけること約20分。ちょっとした休憩できるところがあります。
もう汗だくです。(;・∀・)
あと、240段。
まだまだじゃ。施福寺の段も、人生も。Σ(゚Д゚)
ここからの景色。
施福寺は、弘法大師空海も一時期滞在されたお寺で、出家剃髪されています。
弘法大師剃髪堂に弘法大師剃髪所跡も見られました。
最後の難関の階段です。(゜o゜;
お寺が見えてきました。到着です。
手水舎もありますが、私は最近はやめています。
本堂前は広くてベンチもあります。
少し奥に行くと撮影スポットもありましたが、木が多くて見えにくかったです。
南に岩湧山、東に金剛山、北に大阪湾が眺望できます。
施福寺の本堂は素晴らしい仏像が並ぶ立体曼荼羅
和泉市の槙尾山(標高600メートル)の山頂手前(標高485メートル付近)にある古寺。約1450年前、欽明天皇の勅願により、行満上人によって開かれたとされる。修験道の開祖・役行者が、書写した法華経を葛城の峰々に安置し、最後の巻尾をこの地の如法峯に納めたことから「巻(まき)の尾(お)」と呼ばれ、これが山号の槙尾に変化したという。行基や空海もこの山で修行を積んだと伝えられ、往時は約3000人の僧を抱える大寺だったが、天正9年(1581)に焼失。その後、豊臣秀頼によって再興された。
引用:じゃらんの施福寺案内ページより
拝観料は500円です。
本堂に入るにはマスク着用です。
お寺の方が「スマホも写真もOKですよ!」と言ってくれています。
私も一通りお参りしてから、写真を撮らせていただきました。
まず、受付に入ってすぐにいらっしゃるのが馬頭観音像。
足の裏を見せている足守の馬頭観音さまも、日本で唯一、施福寺だけなんです。
お顔が不動明王のように厳しいお顔でしたが、足腰を守ってくださる仏さまですね。
続いて、数体の仏像が並んでいます。
真ん中にいらっしゃるのがご本尊の弥勒菩薩像。
大きいですね。貫禄もあるのですが、温かさも感じます。
この空間もすごかったです。
弥勒菩薩像の両サイドには十一面千手千眼観音立像、文殊菩薩立像、そして周りに四天王立像が安置されています。
施福寺でしか拝めない方違大観音
そして、 施福寺でしか拝めない方違大観音像。
日本で唯一のとても珍しい貴重な仏像。
約5メートルです。
観た瞬間に、すごいっと思いました。
これまでお会いしてきた仏さまと、雰囲気が違うんですよね。
方違観音さまは悪い方角を良い方向に変えてくれるという開運方違の仏さま。
日本で唯一の仏像です。
以前は、御開帳のときにしか拝めなかったのに、今ではこうしていつでも会えるようになり、写真まで撮らせていただけるとは。
ありがたい、ありがたい。🙏
桜井識子さんも、イチオシのおすすめの仏さまです。
他にも、なで仏さまがいらっしゃったり。
今はなでれないから、私は布の上からそっと手をかざしました。
弁財天さまに不動明王、空海と最澄の像まで安置されています。
最後におみくじを引き、御朱印をいただきました。
おみくじの中には、お守りが一つ入っています。
施福寺から無事に下山できるか?
約1時間ほど滞在して、来た道を戻ります。
降りはじめて半分くらいで足がガクガクしはじめました・・・。
帰りも約30分かかりましたが、何とか着きました。(;´Д`)ハァハァ
満願滝弁財天の修行滝
駐車場の近くにある、満願滝弁財天。
来たときには閉ざされていた神社の門が開いていたので寄ってみました。
神社には誰もいなくて、ひっそりとしていましたが、滝がありました。
滝修行の場が設けられてあります。
ここにも、弘法大師さまがお祀りされています。
施福寺の御朱印とお守り
施福寺でいただいた御朱印です。
左のピンクの散華は期間限定のものだそうで、なくなり次第終了だそうです。
なかなか来れない施福寺でしたから、お守りも購入しました。
方違大観音さまのお守りです。
おみくじは吉で、入っていたお守りは招き猫でした。(^^)
主人は打ち出の小槌でした。自分も猫がよかったな、ですって。
おみくじはおみくじ帖につけましょう。
>持ち帰ったおみくじを保管する方法【おみくじ帖】は良い運の貯金通帳
施福寺の情報・アクセス
名称 | 槇尾山施福寺 |
住所 | 〒594-1131 大阪府和泉市槇尾山町136 |
アクセス | 南海難波駅内 泉北高速、和泉中央駅下車 槙尾山口行きの南海バスで槙尾中学校前で下車 シャトルバスに乗換え終点で下車、徒歩約30分 南海本線泉大津駅よりバス槙尾山行 約1時間 |
駐車場 | あり(約100台) |
拝観時間 | 12月1月2月末日 8:00〜16:00 3月〜11月末日 8:00〜17:00 |
拝観料 | 500円 |
地図 |
2020年9月の情報です
最後に
日本で唯一の仏像、方違観音さまが拝観できるお寺、施福寺へ参拝してきました。
参道はきついですが、頑張って登ればステキな仏さまたちに会えます。
公式サイトがなくて、あまり情報も少ないお寺ですが、西国三十三所、第四番札のお寺です。
厳しい坂道に途中で断念される方もいるようですが、お寺や仏像が好きな方なら、とってもおすすめのお寺ですよ。
紅葉の時期はきれいでしょうね。
飲み物と汗ふきタオルは忘れずに持参してください。^^