将棋は好きですか?
私は将棋には全く詳しくなくて、子どもの時に将棋崩しかはさみ将棋しかしたことがありません。
ですが、そんな将棋がテーマの本を読みました。
ミステリーです。
柚月裕子さんの『盤上の向日葵』です。
そして、将棋がテーマの映画も丁度録画していました。
『聖の青春』です。
どちらも、将棋に詳しくない私でもとても楽しめた作品でした。
将棋が好きな方ならもっと楽しめるのではないかと思ったので、紹介します!
将棋好きなら楽しめる将棋がテーマの本と映画
まず、本から紹介します。
柚月裕子さんのミステリーです。
『盤上の向日葵』は2018年の本屋大賞にもノミネートされたミステリーなので、気になっていて読んでみました。
『盤上の向日葵』のあらすじと感想です。
『盤上の向日葵』柚月裕子
2017年8月 中央公論新社発行 563ページ 1,800円(定価)
実業界の寵児で天才棋士――。 男は果たして殺人犯なのか! ?
さいたま市天木山山中で発見された白骨死体。唯一残された手がかりは初代菊水月作の名駒のみ。それから4ヶ月、叩き上げ刑事・石破と、かつて将棋を志した若手刑事・佐野は真冬の天童市に降り立つ。向かう先は、世紀の一戦が行われようとしている竜昇戦会場。果たしてその先で二人が目撃したものとは! ? 日本推理作家協会賞作家が描く、渾身の将棋ミステリー!
引用:Amazonの内容紹介より
『盤上の向日葵』のあらすじと感想
目次は序章からはじまり、第1章から23章、そして終章と書かれているだけ。
それがまるで、将棋の駒を淡々と指す勝負のようにも感じられます。
将棋棋士の上条圭介と壬生芳樹の竜昇戦会場に、石破と佐野の二人の刑事が向かうところからストーリーははじまります。
・どうしてなのか?
・山中で発見された白骨死体の捜査から石破と佐野が得た情報とは?
上条圭介の子ども時代に、話はさかのぼります。
圭介がどんな家庭でどんな子ども時代を過ごし、将棋といつ出会ったのか?
死体と一緒に埋められていた将棋の駒は、売れば何百万となる貴重な駒。
・どうして、一緒に埋められていたのか?
様々な謎を解くべく、二人の刑事は少しずつ事件の真相に近づいていく、その緊張感が読んでいる方にも伝わってきます。
・そして、竜昇戦の結果は?
将棋に人生をかけた男たちの姿は様々です。
そこまでのめり込んでしまうものなのか?と思いました。
悲しくも熱くもある『盤上の向日葵』、将棋がわからない私ですが、ストーリーだけでも楽しめました。
将棋がわかる方なら、もっと面白いのではないでしょうか?
大崎善生さんの将棋の小説
将棋がテーマの本を他に調べてみたら、大崎善生さんの小説がいくつか出てきました。
『将棋の子』
奨励会……。そこは将棋の天才少年たちがプロ棋士を目指して、しのぎを削る”トラの穴”だ。しかし大多数はわずか一手の差で、青春のすべてをかけた夢が叶わず退会していく。途方もない挫折の先に待ちかまえている厳しく非情な生活を、優しく温かく見守る感動の1冊。
第23回講談社ノンフィクション賞受賞作
引用:Amazonの内容紹介より
『聖の青春』
純粋さの塊のような生き方と、ありあまる将棋への情熱―重い腎臓病を抱えながら将棋界に入門、名人を目指し最高峰のリーグ「A級」での奮闘のさなか、29年の生涯を終えた天才棋士村山聖。名人への夢に手をかけ、果たせず倒れた“怪童”の歩んだ道を、師匠森信雄七段との師弟愛、羽生善治名人らライバルたちとの友情、そして一番近くから彼を支えた家族を通して描く、哀哭のノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞。
引用:Amazonの内容紹介より
『聖の青春』は映画化されたので、見られた方も多いかもしれません。
私はJ:COMで放送されていたのを見ました。
映画『聖の青春』の感想
将棋のプロ棋士、村山聖役を松山ケンイチが演じてヒットした2016年の作品です。
羽生善治役を東出昌大が演じていて、2人の棋士をあまりにもそっくりに演じていると、公開前からとても高い評価がされていました。
私はこの映画で村山聖さんという方を初めて知ったのですが、私と同じ年生まれの方でした。
将棋に対する熱い思い、ひたむきさ、憧れの羽生名人への思い。
そして病と闘いながらも将棋に打ち込み、本当に命をかけて勝負に挑み続けました。
そんな壮絶な人生を描いた『聖の青春』は、心が揺さぶられる感動の作品です。
最後に
私が最近、将棋に関する本と映画に触れる機会があったので紹介しました。
『盤上の向日葵』と『聖の青春』です。
将棋は先の先の先のそのまたずっと先?の手を考えて駒を指します。
時には、何時間もかけて。
あの小さな盤の上で、対局する2人の頭の中がぐるぐると目まぐるしく動いているんでしょうね。
私の近所の公園でも、屋根のある休憩所でよく将棋を指している男性の方たちを見かけます。
頭、めっちゃ使いますよね。
脳のいい刺激になりそう、と思いながら、私には難しすぎてこれから将棋に手を出すことはないでしょう。
でも将棋がテーマの本や映画があれば、また手にとってみたいと思います。(^^)
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