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映画『奇跡の絆』は白人夫婦と黒人の友情を描いた【実話】日本は未公開作品

映画『奇跡の絆』は白人夫婦と黒人の友情を描いた【実話】日本は未公開作品

ケーブルテレビで観た映画『奇跡の絆』が、とてもよかったです。

ニューヨーク・タイムズ・ ベストセラーとなった原作がある実話で、白人夫婦と黒人の友情を描いています。

こういった素晴らしい映画があるにも関わらず、どうして人種差別がなくならないのか、不思議で仕方がありません。

長く根付いた風土を変えるのは、それほど難しいのでしょうか。

『奇跡の絆』は、2017年にアメリカで公開された映画ですが、日本では未公開だったので、知らない人も多いかと思います。

ちょっと不思議な予言がきっかけで、白人の女性が黒人のホームレスに興味を持つことからはじまります。

『奇跡の絆』の内容と、観た感想を紹介します。

今回は少しネタバレも含みますが、話をわかった上で見ても、損はない映画ですよ。

映画『奇跡の絆』は白人夫婦と黒人の友情を描いた実話

奇跡の絆 (字幕版)

ある夜、デビーは不思議な夢を見ました。

「夫がホームレスの黒人と友人になり、多くの人に幸せが訪れる」といわれる夢です。

デビーは、それを神のお告げだと信じます。

デビーの夫、ロンは、成功と富を手にしたアートディーラー。

でも不倫がばれ、罰として、デビーとともに、ホームレスに給仕をするボランティアをすることになりました。

デビーはそこで、黒人のホームレスのデンバーに出会います。

彼が、自分の夢に度々現れる男だと気づいたデビーは、神からのお告げどおり、ロンに彼と親しくなってほしいと言います。

はじめは、まったく心を開こうとせず、敵意さえ見せていたデンバーですが、デビーの献身的な行動と思いに、しだいに気持ちが変わっていきます。

ロンの方は、デンバーの人生を通して、生まれながらにしての不平等と運命の非情さを知るのです。

そして、それまで自分が家族としっかり向き合ってこなかったことを悔い、デビーや娘との関係も変わっていきます。

そんなとき、デビーに癌が見つかりました。

キャストに原作

公開情報 2017年/アメリカ
監督 マイケル・カーニー
ロン・ホール役 グレッグ・キニア
デビー・ホール役 レニー・ゼルウィガー
デンヴァー・ムーア役 ジャイモン・フンスー

デンヴァー・ムーア、リン・ヴィンセントが、2006年に発表したノンフィクション『Same Kind of Different as Me』を原作としています。

ニューヨークタイムズでベストセラーになったそうですが、残念ながら、日本では公開されませんでした。

原作者のデンヴァーは、『奇跡の絆』の中で登場するホームレスの黒人です。

映画『奇跡の絆』を観た感想

黒人のホームレスであるデンバーと、白人の夫婦、ロンとデビーの友情を描いた物語です。

でも、はじめから親しかったわけではありません。

デンバーは小さいときから過酷な人生を送ってきて、深い心の闇の中にいました。

誰も信用できない、誰も近づくことはできない、そんな危険を感じる人物だったのです。

デビーはそんなデンバーに、何度も何度も声をかけ、本心で向き合おうとします。

夫のロンは、はじめは気乗りしていなかったものの、自分もデンバーを気にかけて接するようになります。

やっとデンバーは心を開いてくれ、つらい過去を打ち明けると、だんだんと明るさも増していきました。

3人は本当の友人になりました。

でも、辛いできごとが待っているのです。
デビーは癌におかされていました。

お別れのシーンで、デンバーはみんなの前で最後の言葉を送ることになります。

そのスピーチは、書き留めておいたらよかった、と思ったほど素晴らしい内容でした。

うろ覚えですが、最後の方で

誰もがみんなホームレス。
みんな家に帰るために戦っている。

そんなふうに話しています。 

デビーがいなくなったあとも、デンバーとロンの友情は続きました。

ロンとデンバーが協力し合い、本を出版することができたそうです。 

原作の「Same Kind of Different as Me」とは、私と違う同じ種類の人、という意味だそうです。

この言葉がとても深く感じます。

同じ種類の人、たしかに肌の色が違ってもみんな人間です。

なのに、どうして差別が起こるのか、まったくわかりません。
それは、平和な日本に生まれたからでしょうか。

日本では、劇場公開されなかった映画ですが、私はケーブルテレビで見ることができました。

だんだん、ストーリーに引き込まれていく内容でした。

デビーの行動は、なかなかできることではありません。

デビーがいなければ、デンバーの心はずっと閉ざされたままだったのでしょう。

デンバーとロンの活動により、偏見による人種差別は少し和らいだのではないのかと思っていましたが、最近の報道を見ているとそうも思えないですね。

機会があれば、ぜひ観て欲しい映画『奇跡の絆』です。

あと、デビー役が「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニー・ゼルウィガーと知ったのは、最後のエンドロールを見たときでした。

ぜんぜん気づかないほど変わっていてびっくり!でした。

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おわりに

映画『奇跡の絆』を見た感想を紹介しました。

白人と黒人の友情を描いた実話で、素晴らしい作品です。

ロンとデビーの真摯な対応と愛情で、ホームレスのデンバーが少しずつ態度が変わっていき、しだいに打ち解けていきます。

ロンとデンバーで出版した本、「Same Kind of Different as Me」を原作とした実話です。

人種差別が減っていくように、もっと広まって欲しいと思いました。