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クリムトに興味を持った『黄金のアデーレ 名画の帰還』オススメ映画

美術鑑賞が好きな人なら、クリムトの作品を目にした人も多いと思います。
クリムトとはグスタフ・クリムトと言う名前で、19世紀末から20世紀後半にかけて活躍したウィーン最大の画家です。

でも、ほかの有名な画家よりはあまり知られていないような気もします。

実は私もある映画を観るまで、クリムトのことを知りませんでした。
その映画とは『黄金のアデーレ 名画の帰還』です。
クリムトが主人公ではありませんが、実話をもとに描いた人間ドラマです。

クリムトの作品に興味を持ったり、展覧会に行くことがあれば、『黄金のアデーレ 名画の帰還』を観るのをオススメします。
素晴らしい作品が出てきます。

グスタフ・クリムトってどんなアーティストなのかと合わせて、『黄金のアデーレ 名画の帰還』の映画を紹介します。

グスタフ・クリムトはどんな画家?

クリムトに興味を持った『黄金のアデーレ 名画の帰還』オススメ映画

グスタフ・クリムトは、19世紀末から20世紀後半にかけて活躍したウィーン最大の画家です。
クリムトの作品には、金をたくさん使われた絵画も多いです。
38歳から48歳の約10年は、特に金を多く使いクリムトの「黄金様式」の時代とも呼ばれ、画家としても最盛期に当たります。

実は、クリムトの作品はフェルメール並みに貸し出しが困難だそうです。
それが、2019年には日本での展覧会で鑑賞できるというのですから、このとても貴重な機会を逃したくはないですね。

実施される展覧会は「クリムト展」と「ウイーン・モダン」展です。
※展覧会は終了しました。

「クリムト展」

 甘美で妖艶かつ華やかな装飾性をもちながらも、死の気配をも感じさせる作風で知られるグスタフ・クリムト(1862〜1918)。そんなクリムトの没後100年を記念し、上野・東京都美術館と愛知・豊田市美術館にて「クリムト展 ウィーンと日本1900」が開催される。

引用元 HPより

油彩画約20点が一堂に集結し、日本で開催されたクリムト展としては過去最大規模となります。

【公式】クリムト展 ウィーンと日本1900

「ウィーン・モダン」

六本木・国立新美術館で2019年4月24日〜8月5日に開催される「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展。

同展は19年8月27日〜12月8日の会期で大阪・国立国際美術館に巡回予定。

も、クリムトの作品が見れます。

 本展では、時代を18世紀中頃にまでさかのぼり、のちのウィーン工房に影響を与えたビーダーマイアー時代の工芸や、芸術都市へと発展する起源となった都市改造計画など、ウィーン世紀末文化に至るまでの歴史背景にスポットライトを当てます。絵画や工芸はもちろん、建築、デザイン、インテリア、ファッション、グラフィックデザインなど、当時の写真や資料、本展のために特別制作したウィーン市の都市変遷映像など、“芸術の都”ウィーンで育まれた芸術世界を網羅的にご紹介します。

引用元 HPより

ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道

「ウィーン・モダン」展を観てきたので、感想を記事にしました。

>クリムトを鑑賞「ウィーン・モダン」展の感想(大阪)目玉作品は写真OK

実は私は、クリムトについてはほとんど知りませんでした。
興味を持つきっかけになったのは、映画『黄金のアデーレ』を観たからです。

映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』

 

アメリカ在住の82歳のマリア・アルトマンは、グスタフ・クリムトが描いた伯母の肖像画で第2次世界大戦中ナチスに奪われた名画が、オーストリアにあることを知る。彼女は新米弁護士ランディの助けを借り、オーストリア政府に絵画の返還を求めて起訴を起こす。法廷闘争の一方、マリアは自身の半生を振り返り・・・・・。
引用元 HPより

ナチスに奪われた世界的に有名なグスタフ・クリムトの名画を取り戻すため、オーストリア政府を相手に返還起訴を起こした女性の実話をもとに描いた人間ドラマです。

マリア・アルトマン役のヘレン・ミラーと弁護士ランディ役のライアン・レイノルズのコンビがとてもいいです。

「黄金のアデーレ」はクリムトの絵画作品

映画のタイトルにもなっている《黄金のアデーレ》
これはクリムトの作品名です。

正式名称は「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」

アデーレというのは、マリアの叔母の名前。
クリムトはアデーレをモデルに、肖像画を描きました。

“オーストリアのモナリザ”と称えられ、国の美術館に飾られてきたクリムトの名画〈黄金のアデーレ〉を返してほしいと、マリアはオーストラリア政府に欲求するのです。

クリムトの作品には、金箔をふんだんに使われた絵画が多いですが、《黄金のアデーレ》もその一つ。
とても美しい肖像画です。

肖像画が政府にわたってしまった背景には、第二次世界大戦があります。

映画は、実話をもとに、名画がマリアのもとに戻ってくるまでを、過去の出来事と現在を行き来する、見事に作りこまれた内容になっています。

厳しい状況の中でも諦めず策を練り、立ち向かう姿に感動します。

クリムトに興味がある方、美術鑑賞を予定されている方は、映画もオススメです。

黄金のアデーレ 名画の帰還(字幕版)

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  • 発売日: 2016/05/27
  • メディア: Prime Video
 
 

「黄金のアデーレ」はどこで観れる?

日本でクリムトの作品を展示される機会があっても「黄金のアデーレ(アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像)」が来日するとは限りません。

現在は、ニューヨークの「ノイエ・ガレリエ」という小さい美術館に展示されています。

「黄金アデーレ」がマリアのもとに帰還するまでのお話ついては、原田マハさんの『いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画』という本の中でも紹介されています。

「ノイエ・ガレリエ」で、実際に「黄金のアデーレ」を目にした原田マハさんの感想も書かれていますよ。

最後に

グスタフ・クリムトと、名画が出てくる映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』を紹介しました。

個性的な作品なのに、どこか惹きつけられる1枚1枚の絵画には、クリムトの思いと情熱がたっぷり詰まっているからかもしれませんね。

ひとつの絵から、様々な楽しみ方が広がり、歴史も知れる。
アートって素晴らしいですね。

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