光の人生ノート ~ My Scrap Book~

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クリムトを鑑賞「ウィーン・モダン」展の感想(大阪)目玉作品は写真OK

 

私は、いつも年始めに美術館の特集をしている雑誌を購入して、行きたい美術展をチェックしているのですが、

www.mitsu-note.com

今年は、これで最後の美術鑑賞になるかな?と予定していた「ウィーン・モダン」展に行ってきました。
「ウィーン・モダン」展で観たかった作品はクリムト。

クリムトの作品を見てきた感想と、私がクリムトに興味を持つことになった理由をお話したいと思います。

「ウィーン・モダン」展の紹介と感想

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「ウィーン・モダン」展の紹介

日本・オーストリア外交樹立150周年記念
ウィーン・モダン    クリムト、シーレ 世紀末への道

本展では、時代を18世紀中頃にまでさかのぼり、のちのウィーン工房に影響を与えたビーダーマイアー時代の工芸や、芸術都市へと発展する起源となった都市改造計画など、ウィーン世紀末文化に至るまでの歴史背景にスポットライトを当てます。絵画や工芸はもちろん、建築、デザイン、インテリア、ファッション、グラフィックデザインなど、当時の写真や資料、本展のために特別制作したウィーン市の都市変遷映像など、“芸術の都”ウィーンで育まれた芸術世界を網羅的にご紹介します。

引用元:美術展ナビのHPより

 画家のグスタフ・クリムトやエゴン・シーレ、建築家のオットー・ヴァーグナー、アドルフ・ロースなどの各界を代表する芸術家たちの作品が見られます。
また、ウィーンのモダニズム文化、豊穣な文化を知ることができます。 

ただ今、大阪の国立国際美術館にて開催中です。 

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すぐ目の前は大阪市立科学館があり、プラネタリウムが人気だよ。

グスタフ・クリムト

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日本では、 この「ウィーン・モダン」展とは別に「クリムト展」も開催されています。
(「クリムト展」は10月14日で終了です。)

「クリムト展」は東京と愛知県だけの開催でしたので、私は見に行けていませんが、クリムト展では過去最大級と言われていたので、こちらも見たかったな-とも思います。  

と言うのも、今回「ウィーン・モダン」展に行きたかったのも、お目当てはクリムトの作品だったからです。

実は、これについても過去にブログで書いています。

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 『黄金のアデーレ』という映画を見た中にクリムトの作品が出てきて、その絵の美しさにとても惹かれたのです。
そのタイトルにもなっている名画《黄金のアデーレ》は本当は《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像》と言い、金箔をふんだんに使った絵なのですが、今回の展示作品ではありません。
でも、クリムトという画家にも興味を持ったので、実際に見てみたかったのです。 

グスタフ・クリムトは、1862年ウィーン郊外で産まれました。
父は彫刻師だったので、幼少期から装飾や工芸に触れるのが当たり前の環境にあったと言います。 

「ウィーン・モダン」展の見どころ

音声ガイドは城田さん

いつものように音声ガイドを聴きながら鑑賞します。
今回のナビゲーターは城田優さんでした。
ウィーンの華やかさと、城田さんの雰囲気がとてもマッチしていて、美声で落ち着いた声も良かったです。(^^)

”芸術の都”ウィーンをたっぷり感じられる美術展でした。

シューベルトやモーツァルト も描かれていたり、晩餐会の様子に舞踏会、王宮の絵画、そしてドレスや銀の食器などの美術品に囲まれて、とても優雅な雰囲気でした。 

ウィーンの街や都市を描いた作品を見ると、あらためてウィーンの街の壮大さを知り、どこでも芸術が浸透されていたことが伝わってきます。 

1873年に開催されたウィーン万博の様子には目を見張り、市長の椅子のデザインに釘付けになり、また建物の設計計画や模型なども展示されていて、いろいろな作品に楽しめました。

他にもウィーン分離派の数々のポスターは、まさにモダン。
ウィーン分離派とは19世紀末に起こった芸術家運動で、旧来の画壇に反旗を翻し、グスタフ・クリムトが結成した集団のことです。

そして、今回の「ウィーン・モダン」展の目玉作品は、パネルやチケットなどにも描かれているこちらの絵画。

 《エミーリエ・フレーゲの肖像》

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クリムトが最愛の女性、エミーリエ・フレーゲを描いた作品です。
この作品だけ写真OKだったのです。

クリムトとエミーリエは、結婚こそしてはいませんでしたが、経済的、精神的に独立した生涯のパートナーだったそうです。

このデザイン、色づかい。
クリムトの女性像はインパクトのある作品が多いように思いますが、この《エミーリエ・フレーゲの肖像》も、強く印象に残る作品でした。

《パラス・アテナ》

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こちらも、見るものを引きつけるクリムトの作品です。(リーフレットより)

芸術と学術の庇護者、女神パラス・アテナは、手には「ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)」の化身を持ち、首には恐ろしい風貌のゴルゴンを纏った姿で描かれています。
背景にも線描で亡霊のように描かれたユニコーンが見られますが、
何かに立ち向かおうとしているこの作品からは、それまでの芸術に対する敵対心があり、分離派の代表作として発表されたそうです。

そして私が、気に入ったのはこちらの作品。購入したポストカードより

《愛》

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この《愛》もクリムトの作品で、男女の愛を描いた作品ですが、上から眺めているこちらも亡霊のような幼女に美女に老婆が描かれています。
はかなさを感じます。
左右に金のフレームの上の方にだけ描かれた薔薇が、どこか日本的なイメージで、一つの絵としてみると、どこかアンバランスさも感じつつ、愛を美しさと棘に表しているかのようにも思えました。

全体で1時間半くらい鑑賞していました。

入り口からウィーンの芸術が溢れる世界が楽しめます。
音声ガイドには、音楽も流れたりしますから、いっそう雰囲気も盛り上がりました。 

私が行ったのは日曜日の11時頃でしたが、混雑はしていませんでした。
どの場所も見やすかったです。
開催して1ヶ月たち、落ち着いている時期かもしれません。 

 「ウイーン・モダン」展の開催内容

会場 国立国際美術館
開催日時 2019.8.27(火)~12.8(日)
10:00~17:00
10~12月中の金・土曜日は20:00まで開館
※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(10月14日、11月4日は開館し、翌日休館)
観覧料 一般 1,600円 大学生 1,200円 高校生 800円
アクセス 京阪中之島駅「渡辺橋駅」2出口から徒歩約5分
大阪メトロ四つ橋線「肥後橋駅」3出口から徒歩約10分
JR環状線、阪神電車「福島駅」JR東西線「新福島駅」から徒歩約15分
地図

関心を持たれた方は、「ウィーン・モダン」展で世紀末のきらめきを体験してください。
又は、14日までなら愛知県の「クリムト展」も開催中です。

いつか、《黄金のアデーレ》も来日したらいいね。

その時は、関西以外でも見に行きたいよ。

鑑賞後はポスカホリック 

私がいつも美術鑑賞を記録しているスクラップノートです。
購入してきたポストカードを収納できる美術鑑賞用のノートです。

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▼詳しくはこちらで ^^ 

www.mitsu-note.com

最後に

「ウィーン・モダン」展、行ってきたばかりで、まだあの華やかさが心に残っていますが、オーストリアに行かれたことがある方も楽しめるのではないでしょうか。

私は、美術鑑賞が好きですが、画家や芸術のことは全く詳しくありません。
映画を見たり、本を読んで知ることが多いです。
少しでも興味を持ったら、その時の気持ちが薄れないうちに調べたり、ノートに書いておくと、こんな風につながってどんどん新しいことに触れられます。
それが楽しいのです。

今では、その体験をこうしてブログに残しておけることも、本当に嬉しいな-と思っています。

これから、まだまだたっぷりと秋を楽しみたいです。(*^^*)

ありがとうございました。

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