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『書店ガール5』を読んだ感想 【新社会人にもおすすめの本】ラノベとは?

書店ガール5ラノベとブンガク』を読みました。
書店で働く女性たちを描いたシリーズ本ですが、『書店ガール5』は新社会人にもオススメしたい内容でした。

『書店ガール5』では女性店員だけでなく、ライトノベルを担当する男性編集者の姿も描いています。
働くヒントが得られる内容が盛りだくさんでした。

『書店ガール』の中では実際の本の紹介がされることもあり、本や読書が好きな人にも人気の小説です。
働く女性にとっても、読んでいてためになる要素がいろいろあります。

そして、シリーズ物ですが、この5巻だけを読んでも大丈夫な作品でした。

『書店ガール5ラノベとブンガク』の内容と読んだ感想をお伝えします。

『書店ガール5』は新社会人にもおすすめの小説

『書店ガール5』を読んだ感想

『書店ガール』は、本屋さんで働く女性が主人公のお仕事エンタテイメント小説です。
シリーズ本となっていて全7巻あります。

書店以外にも出版業界や作家さんとの交流など、本にまつわる話が中心となっていますが、恋愛模様や社会情勢が描かれている巻もあります。

著書の碧野圭さんも編集のお仕事をされていた方なので、現実味もあり、とても興味深く読めます。

『書店ガール5ラノベとブンガク』のあらすじ

取手駅構内の小さな書店の店長に抜擢された彩加。しかし意気込んで並べた本の売れ行きは悪く、店員たちの心もつかめない。一方、ライトノベル編集者の小幡伸光は、新人賞作家の受賞辞退、編集者による原稿改ざん騒動などトラブル続きの中、期待の新人作家との打ち合わせのために取手を訪れる。彩加と伸光が出会った時、思わぬ事実が発覚し・・・・・・。書店を舞台としたお仕事エンタテイメント第五弾。
引用:裏表紙より

彩加は『書店ガール3』から、脇役でよく登場している女性店員。
念願かなって店長となりますが、お店の売り上げのこと、ともに働く店員との関係などに悩みがつきません。

一方で、夫である伸光はライトノベル編集者。
作家との打ち合わせに原稿のトラベルなど、問題が多発して頭を抱える毎日。

2人がどう問題を乗り越え、解決策を見だすのか。

テーマはラノベとブンガク

『書店ガール5』のテーマは「ラノベとブンガク」

ラノベって何かな?

「ラノベ」とは「ライトノベル」の略語で、小説の分類分けのひとつ。
「軽小説」を原義とした小説の分類名である。明確に定義付けされてはいないが、若者向け、読みやすい文体、アニメ絵の表紙をしている物などがそう呼ばれやすい。
引用:ニコニコ大百科より

ラノベって聞くと、ちょっと読みやすいイメージがする。

『書店ガール5』を読んだ感想

1巻から読んでいる私は、なじみの彩加が店長となり、日々奮闘する姿に今回も読みながら応援していました。

そんな中、シリーズを通してずっと登場している伸光にはピンチが訪ずれます。
新人賞と新人作家の売り出しに苦戦する業界の裏側ものぞけて、これまでにも読んで感じていた出版業界の大変さも、改めて思い知らされました。

著者の碧野圭さんは、作家になる前は、10年ほどライトノベル雑誌の編集者をされていたそうです。
だから、内容にも現実感を感じるところがあります。

『書店ガール』には、たくさんの魅力も感じます。

書店員とお客様とのやりとりに、書店と出版社との取り引きや、出版社と作家との関係など、様々な人同士の交流をリアルに表現されているところもそうです。

そしてそれは、仕事に必死になっていると、つい忘れそうになる誠実さ、思いやり、そういったものを思い出させてくれます。

感情なしでは人は動かせない。

今回の『書店ガール5ラノベとブンガク』では、この言葉がぴったりくるシーンがたくさん出てきます。

また、いつも『書店ガール』では、話の最後は何かしらのフェアで締めくくられるのですが、今回は新人作家の授賞式がラストシーンです。
作家がデビューするまでって、これほど多くの人が携わって、応援して励まして支えてやっと、作品が日の目を見ることができるんだな、とつくづく思いました。

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「解説」(大森望氏)より抜粋して
出版界の現状はきちんと踏まえながら、一縷の希望に夢を託すのが碧野流。現実がどうあれ、小説だからこそ夢を描けるし、読者は主人公たちの努力と奮闘に惜しみなく拍手を送ることができる。長引く出版不況をバネに、力強いエンターティメントへと物語を飛躍させ、“それでもがんばる人々”を応援する。それが『書店ガール』の心意気なのである。 

最後に

『書店ガール5ラノベとブンガク』を紹介しました。
書店ガールはシリーズ物です。

この5巻だけを読んでも楽しめるとは思いますが、私としては、1巻から読んでみて欲しいと思います。
そして、1,2巻はちょっと物足りなく感じるかもしれません。
でも、だんだん面白くなってくるので、ぜひ読み続けてください。

他にも、社会人にオススメしたい小説、いろいろありますよ。
≫運がないと思っている人に読んで欲しい『運転者』感想【真のプラス思考】
≫『あきない世傳 金と銀(十一)風待ち篇』仕事本としても読める小説

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