光の人生ノート ~ My Scrap Book~

毎日を心豊かに暮らしたい。大好きなもので人生をスクラップするように。

アガサ・クリスティーの『愛の重さ』は叙情小説【感想】償うとは

アガサ・クリスティーの『愛の重さ』を読みました。

アガサ・クリスティーと言えばミステリーですが、『愛の重さ』はミステリーではありません。
ミステリー以外の小説もおすすめなんですよ。
叙情小説とも呼ばれる恋愛小説です。

愛にもいろいろな愛の形がありますね。
恋愛だけでなく、家族愛に、兄弟(姉妹)愛、ペットへの愛に、仕事愛・・・。
もっといろいろ出てきそうですが、『愛の重さ』では、家族や姉妹の愛情も描かれています。
それが、とても繊細で深いのです。 

しかし、この小説『愛の重さ』では、単に愛情表現だけを描いているのではなく、最も伝えたいことはラストにあります。

アガサ・クリスティーの『愛の重さ』を紹介します。

アガサ・クリスティーの『愛の重さ』は叙情小説

f:id:mitsu5858:20200320145925j:image

『愛の重さ』の内容・あらすじ

ローラは寂しい少女だった。両親の愛は、若くして死んだ兄に向けられ、さらに生まれたばかりの妹シャーリーがその愛を奪おうとしている。ローラは嫉妬を覚えた。だが、家が火災に見舞われ妹を救いだしたことで、ローラは愛する歓びを知り、ひたすらシャーリーに愛を注ぎこむ。それが妹の重荷になるとも知らず…。

悲しくも両親からの愛情を感じることができなかったローラは、妹のシャーリーに嫉妬し、殺意を覚えるほどに。
しかし、事態は一転して、ローラにとってシャーリーはかけがえのない愛する人になってしまうのです。

そのシャーリーは恋愛して結婚することになり、ローラは不安を抱えつつも、温かく見守ることにしたのですが・・・。

姉妹の恋愛は?
2人の行く末は?

物語は、どちらかと言うと、淡々と進みます。
驚きの展開や、熱く燃えるような恋を描かれている、というわけでもありません。 

後半は、テンポの遅さに、もどかしさも感じてしまうかもしれませんが、ぐっと我慢して最後まで読んでください。

『愛の重さ』を読んだ感想

f:id:mitsu5858:20200320145948j:image

ネタバレになるので、あまり詳しくは書けませんし、じっくり読んで欲しい本なので内容紹介は短めにしました。

『愛の重さ』はミステリーではありません。

恋愛小説とも言われますが、その要素もちょっと少ない気がします。
解説では、叙情小説とされていました。

私が思うには、ミステリー要素を含んだ叙情小説で、妹思いの姉の気持ちを描いた作品です。

この『愛の重さ』はラストまで読んだところで、読者も姉のローラと同じ感情が得られます。
どうしても、ある意識から逃れられなかったローラ。
その気持ちを救って、開放してくれるシーンです。
氷が溶けるように、固く閉ざされたローラの心を温めてくれた人物。

このシーンで、読んでいる方も、目が覚めたような、そして救われた気持ちになります。

「許す」という難しいけど大事なこと、
「与える」だけでなく、「受ける」ことも学ぶ必要性、
どんな人も幸せに生きる道はある。
そのために、心に留めておくことは・・・。

情熱的と言うよりは、静かな物語。
それでも、どこか入り込んでしまうストーリーの中には、愛や心情が繊細に、そして深く描かれています。

この物語を読めてよかった、と思いました。
そして、あらためてアガサ・クリスティーの凄さも感じることができました。

おわりに

アガサ・クリスティーの『愛の重さ』を紹介しました。
愛だけでなく、誰もが抱える人間の後ろめたさや嫉妬も描いた作品です。

何かにとらわれている人、幸せは目の前にあるのに、怖くてその幸せをつかめない人、
もし、そんな人がいたら読んでみて欲しい1冊です。

アガサ・クリスティーはミステリーしか読んだことがなかった人にも、おすすめです。

アガサ・クリスティーは、他にもミステリー以外の小説を書いています。
『春にして君を離れ』もアガサ・クリスティーの作品の中では、異色の名作です。
殺人事件は起こらないのに、ハマる面白さがありました。
人間の心理や本質を描いています。

こちらもオススメです。

www.mitsu-note.com

www.mitsu-note.com

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村

人気ブログランキング