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アガサ・クリスティー『愛の旋律』は【恋愛小説】殺人事件は起こらない

アガサ・クリスティーの『愛の旋律』を読みました。

アガサ・クリスティーの本が好きです。
海外のミステリー作品で初めて読んだのが、アガサ・クリスティーでした。
王道のミステリー、今でも十分に通用しますよね。

でもアガサ・クリスティーの作品は、ミステリーだけではないんです。
以前に紹介した作品『愛の重さ』は、解説で抒情小説と紹介されていました。

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この時にコメントをくださったクマ子さん(id:xnorico)、アガサ・クリスティーが好きすぎて、全作品を読まれたそうです。Σ(゚Д゚)
そして『愛の旋律』も好きです。と教えて下さいました。
その時から、読みたいと思いながら、やっと読むことができました。

殺人事件の起こらないクリスティの『愛』シリーズ。(勝手に付けました。^^)
どうしてこんなにも、いろいろな人の奥深い心理がわかるんでしょう。
それをわかりやすく書かれていて、ドラマを見ているようです。

アガサ・クリスティの『愛の旋律』を読んだ感想をお伝えします。

アガサ・クリスティー『愛の旋律』を読んだ感想

アガサ・クリスティー『愛の旋律』を読んだ感想

内容紹介

奔放なオペラ歌手ジェーンの歌声に魅せられたヴァーノンは、婚約者のために一度はあきらめた音楽家への道を再び呼び醒まされた。それはまたジェーンへの愛の兆しでもあった。平凡な幸せを望む心とは裏腹に、二人の女性を愛し、音楽家としての野心に取り憑かれた天才芸術家の愛と苦悩を流麗な筆致で描く大河小説。
引用:Amazon内容紹介より

『愛の旋律』のあらすじ

主人公の少年時代から話は始まります。
妄想好きのヴァーノンは、過保護な母親に少々うんざりしながらも、のんびりと暮らしていました。
理解ある父親は、戦争で亡くなってしまいます。
住んでいた広い家には住めなくなり、母親の故郷で住むことになります。

ヴァーノンにはセバスチャンという親友と、いとこで仲の良かった女友達のジョーがいました。
3人は成長しても、お互いを尊重しあえるいい関係でした。
そんな3人のそれぞれの恋のお話が描かれています。

ヴァーノンはネルというかわいい子に一目惚れ。
青年となり仕事も始めたヴァーノンは、ネルに結婚を申し込みます。
ネルもヴァーノンに惹かれつつも、ちょっと世間外れなところに戸惑いを隠せません。

そして、小さい頃は苦手だった音楽に興味を持ちはじめるヴァーノン。
音楽家になりたいという夢から、1人の年上の女性、ジェーンと出会います。

このジェーンがまた魅力的なんだよね。

『愛の旋律』を読んだ感想

ヴァーノンの少年時代からのちょっと不思議な話から、なぜかこの話しの先の壮大さが見えるようで、読み始めたときから「この話は面白いな」と思いました。
人の心の中を覗き見しているような、メロドラマを見ているような印象でした。

ヴァーノンは世間からちょっとずれているところがあるけど、なんだか憎めなくて、ネルもそういうところに惹かれたんでしょうね。
でも、何の不自由もなく暮らしていたお嬢様が、普通の暮らしに耐えれるのか。
そこには意外な展開がいくつか待っています。

思っていたよりは、ネルもいろいろとよく頑張ったんだよね。

ヴァーノンとネルの恋は本物だったのか、それとも真実の愛は別のところにあったのか。

ラストは『愛の旋律』の音楽(実際にはないと思いますが)が流れるように、読者の心には戦慄が走ります。
・・・は大げさかもしれませんが、そんな感じ。^^;

さすがクリスティー。
またしてもそう思う1冊です。

別名義メアリ・ウエストマコットの作品

実はアガサ・クリスティには別名義で出版された作品があり、『愛の旋律』『愛の重さ』もその中の作品でした。
メアリ・ウエストマコットと言われる別名義で発表された作品は、全部で6作品。

アガサ・クリスティーの本名はアガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティ。

ちょっと似ているね。

『愛の旋律』はその最初の長編です。

メアリ・ウェストマコットでの作品は、ロマンス系の作品が並びます。

『愛の旋律』 
『未完の肖像』
『春にして君を離れ 』
『暗い抱擁』
『娘は娘 』
『愛の重さ』

今、発売されている本の著者名はアガサ・クリスティーとなっていますけどね。

まとめ

アガサ・クリスティーの『愛の戦慄』を紹介しました。

クマ子さん、素敵な作品を教えて頂いてありがとうございました。

私も、まだまだ他の読んでいない作品を読みたいと思っています。
アガサ・クリスティーの全作品を紹介されている『アガサ・クリスティー完全攻略』もおすすめです。

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