『アガサ・クリスティー完全攻略』という本を知っていますか?
アガサ・クリスティーの小説をもっと読みたい、おすすめの本を知りたいと思っている方に参考になる解説本です。
私は今までに、アガサ・クリスティーの小説は数冊しか読んでいませんが、もっと他の作品も読んでみたい、できれば全作品を読みたいと思っていました。
でも全部を読めたらいいけど、無理かもしれない。
それなら面白い作品、間違いない作品を読みたい。
という気持ちから、購入した本が『アガサ・クリスティー完全攻略』でした。
アガサ・クリスティーが好きな方、おすすめを知りたい方、またもう既にたくさん読んでこられた方にも楽しめる1冊です。
『アガサ・クリスティー完全攻略』を紹介します。
ネタバレなしの全作品紹介だけど、巻末にはネタバレありの興味深い解説もあるよ。
『アガサ・クリスティー完全攻略』で読みたい本が見つかる
『アガサ・クリスティー完全攻略』は著者の霜月蒼さんが、「アガサ・クリスティーの作品についてどんな風に面白いのか、分かる説明を見たことがない。」というきっかけで作られた本です。
果たしてクリスティー作品とはどんなミステリーなのか。それは面白いのか。百作のうち面白いのはどれで、どういう風に面白いのか。
クリスティー作品を、古典としてではなく、いまここにある新作として読み、評すること。
を意識しながら読まれたそうです。
「アガサ・クリスティー完全攻略」は2009年から2013年にブログで連載されていた「翻訳ミステリー大賞シンジケート」を加筆訂正された1冊です。
当時は今のように情報も少なかったからね。
『アガサ・クリスティー完全攻略』の内容
有名な名探偵別や種類によって分かれています。
第二部/ミス・マープル長編作品
第三部/トミー&タペンス長編作品
第四部/短編集
第五部/戯曲
第六部/ノンシリーズ長編作品
おすすめ作品がわかりやすい
★五つ星が満点。この説明が面白いんです。
★★★★★→未読は許さん、走って買ってこい
★★★★ →ミステリ史上の傑作
★★★ →読んで損なし
★★ →クリスティーが好きなら問題なし
★ →アガサを愛する貴方むけ
BOMB! →すごい。ある意味で。
わかりやすいですね。
『アガサ・クリスティー完全攻略』を買ったあと、五つ星の作品を数冊買いましたよ。
ちなみにBOMB!の意味は爆弾ですが、示されているのは1作品だけでした。
『アガサ・クリスティー完全攻略』の感想
まだ全部の解説を読んではいません。
アガサ・クリスティーの本を買うときの参考にもしますし、読んだあとにももう一度読み返して楽しんでいます。
最後の方にある「ノンシリーズ長編作品統括」と「攻略完了」のページは読みました。
霜月蒼さんのベスト10が紹介されています。
アガサ・クリスティーの作品を読まれた感想についてはこう書かれています。
ほんの数冊読んだ段階で、「クリスティーのミステリは面白い」ということを私は知った。
はじめは「面白くなさそうな印象」を持たれていたそうです。そして
「クリスティーの面白さの核心は何なのか」という問題を解くには、さらに時間が要った。
その説明は長いのですが、要は「〇〇だから面白い。」と簡単に言えない、ということなんです。
それ、よくわかります。
アガサ・クリスティーの作品をひとまとめにして、説明するのは難しい。
一つひとつの作品に、いくつもの魅力が詰まっている。だから、読み返しても面白い。
私の言葉ではとても表現できませんが、やっぱり面白いんです。
人によって読んだ感想は違うし、オススメされている本が合わない方もいるでしょう。
私には著者の霜月蒼さんの解説は、納得できるところが多かったです。
私が購入したのは単行本の方ですが、文庫サイズでは「決定版」として発売されています。
私が印象に残っている作品
アガサ・クリスティーの作品をまだ全部読めていませんし、五つ星でも未読の本もありますが、私が特に印象に残っている作品は現時点で2つあります。
『検察側の証人』と『そして誰もいなくなった』です。
どちらも『アガサ・クリスティー完全攻略』を購入する前、ずいぶん昔に読んだ本です。
『検察側の証人』
『アガサ・クリスティー完全攻略』では、戯曲で唯一の星5つです。
本が好きだった母に勧められて、初めて読んだ海外ミステリーでした。
中学生の時でしたが、読んだときの衝撃を今でも覚えています。
『そして誰もいなくなった』
有名な作品ですよね。
星4つになっています。
『そして誰もいなくなった』も若い時に読んだのですが、内容を忘れたのでもう一度読み返した本です。
おわりに
『アガサ・クリスティー完全攻略』を紹介しました。
購入した時は、はりきって本を何冊か購入して読んだのに、今年に読んだクリスティー作品は3冊だけでした。
また読みたい本も出てきたので、少しずつでも読みたいです。
年末年始やおうち時間にミステリーはいかがですか?
アガサ・クリスティーは恋愛小説も読み応えがあり、面白いですよ。