主人が我慢できない腹痛を起こし、急きょ入院することになったことがあります。
検査の結果は憩室炎という腸炎でした。
- 入院することになってしまったまでの症状
- 憩室炎という病気はどんな症状?
- 入院中の治療方法は?
- 退院後の食事は?
などについて、お話しします。
我慢できない腹痛から入院することになった
約2年前のことです。
それは、前日の土曜日の夜から予兆がありました。
「何だか、お腹が引きつっているような痛みを感じる。」
そう、主人は言っていました。
でも、普通に夕食も食べていたので、一晩寝たらよくなるだろうと主人も私も思っていたのです。
でも、夜中もずっと痛くて、朝になっても治る様子が見られない。
微熱もあり、ますますお腹の痛みがひどくなってきた。
トイレにも行ったが、少し血も混ざっている気がする・・・と。
日曜日なので救急車を呼んだ
私は車の運転ができないので、救急車を呼ぶことにしました。
そして、救急病院へ搬送されました。
診察室で先生から、その段階(最初の診察)では「尿結石かも。」と言われたのですが、そのあとレントゲンや採血をしてわかった病名は憩室炎(腸炎の一種)でした。
詳しくは(右側大腸)憩室炎と言われました。
憩室炎とはどんな病気?
憩室炎とは
憩室炎とは、何らかの原因で憩室とよばれる部分に細菌感染が起こり、腹痛や発熱といった症状が現れることを指します。
原因
憩室に便が詰まったりすることをきっかけとして細菌感染が起こり発症します。
憩室ができるメカニズムは、大腸の運動異常が起こることで腸管の中の圧力が高くなり、大腸の圧力に弱い部分が外側に突出して袋状の憩室ができると考えられています。食物繊維の摂取が長期間にわたって不足すると、こうした腸の運動異常を起こしやすくなり、憩室ができやすいといわれています。
近年では食生活が欧米化していきていること、また高齢化が進んできていることから、日本でも大腸憩室症が増えてきているとされます。
症状
大腸憩室炎で一番よくみられる症状は腹痛です。また発熱がみられることもあります。 腹痛を感じる場所は、憩室炎の起こる場所によって違いますが、右の下腹部の痛みの場合には急性虫垂炎(いわゆる盲腸)と見分ける必要があります。急性虫垂炎と比べると、吐き気や嘔吐が少なく症状が出てから病院を受診するまでの時間が虫垂炎より長いという特徴があります。
治療
憩室炎では、抗菌薬を使用した内科的治療が中心となります。多くは入院のうえで食事を一旦お休みし、点滴を行いながら抗菌薬を7~10日使用します。
炎症の程度が軽いものであれば、入院はせずに外来通院で抗菌薬を内服して治療することも可能です。その際には、症状が悪くならないか慎重に経過観察しながら外来再診で確認します。
憩室炎は、一度治癒しても再発する可能性があるため、注意が必要です。再発を予防するには食物繊維を十分に摂って便秘を起こさないように気を付けることが適切だといわれていますが、はっきりとその効果が証明されているわけではありません。
引用:メディカルノートより
憩室とは
憩室って何?どこ?って感じですよね。
憩室とは大腸の壁の弱いところにできるポケットまたは袋のことをいいます。 多くはS状結腸や左側結腸にできますが、大腸のあらゆる部位にできることもあります。
引用:腸・肛門病の知識|痔プロ.com
http://www.gpro.com/knowledge/d2/d2_05.htm
憩室炎になった原因は?
もともと、男性はお腹が弱い人が多いって聞いたことがありますけど、そうなんでしょうか?
主人も普段から「お腹が痛い」とよく言っていました。
でも、生活に支障が出るほどではなく、すぐに治るような症状ばかりでした。
食事の量もそれほど多くないし、玄米が主食でごぼうもよく調理していますし、便秘気味ではなかったようです。
洋食が多いということもないと思います。
食物繊維の効果もはっきりしていないと説明されていますし、主人の場合も何が原因かははっきりわかりません。
ですが、今回は憩室というところに細菌が溜まってしまったようです。
憩室炎の入院中の食事療法
救急車で運ばれた主人はそのまま入院することになり、 絶食して点滴する治療からはじまりました。
3日目くらいからおかゆなどの食事を摂れるようになり、無事に治り、ちょうど1週間後の日曜日に退院となりました。
もう少し早く病院で診てもらっていれば、入院しないで、点滴と薬で治せたかもしれなかったみたいです。
退院後に気を付けたこと
退院して1年くらいは、気をつけながら1日3食の生活でしたが、やはり時々お腹が痛くなることがあり、そうなると横になったり、1食を抜いていたりして治してきました。
また、病院の先生からは「退院後はしばらく、脂っこいものや食物繊維の多い食事は控えるように。」と言われたので、
しばらく夫は玄米ではなく、白米を食べ、おかずも消化に良いものを中心に食べていました。
そして、最初の方で紹介した憩室炎に関する治療の引用文での
憩室炎は、一度治癒しても再発する可能性があるため、注意が必要です。
憩室炎の再発の可能性
ここです。
主人は、再発の可能性を恐れています。
お腹が痛くなるのは、食事をしたあとに起こることが多いので、まだ家でならいいのですが、仕事中に痛くなったら・・・と思うと心配なんだそうです。
そして、1年前(入退院して約1年後)2日くらい痛みが続くことがあり、近くの病院へ行き、薬をもらってきたことがありました。
その時は薬で治りましたが、またひどい痛みが来ると入院しないといけないという心配があり、主人は「お昼ご飯は食べない。」と決めました。
昼食を抜いて1日2食に変えた
そうして昼食を抜いての1日2食の生活がはじまりました。
それ以降、お腹が痛くなる、ということはほとんどないようです。
仕事もデスクワークなので、少しくらいお腹が空いても大丈夫なのでしょう。
ダイエットをしていることと同じで、主人の体重は15Kgも減りました。
それに、50代にもなるとそろそろ1日2食でも良いのでは?と思ったりもします。
私は、朝食を抜くことも多いですが、食べ過ぎよりはいいのではないかと思っています。
こういう本もありますしね。
ごぼう茶で有名な南雲先生 も1日1、2食をすすめていますね。
でも、自分に合った食事の量や回数は人それぞれ違うとも思います。
朝から、ステーキや焼き肉を食べて運動もする元気な人生の大先輩もいますしね。(テレビでよく見る)
自分に合った食事法を見つけて、そして食べるなら楽しくおいしくいただきたいです。
せっかくの美味しいものを食べているのに、「食べたらダメなのに。」とか思いながら食べると体にも良くないそうです。
嫌いなものはあえて無理して食べなくても、他の食べ物で栄養が摂れているから大丈夫だよ。
いただく食事は何でも喜んでありがたく食べたいね。
最後に
主人が昼食を抜くようになったのは、憩室炎という病気になったからでした。
お昼ごはんを抜いて、体重はどーんと減りましたが、体調は良くなったそうです。
主人は、この食事療法で、その後はあまり腹痛は起こらなくなり、気持ち的にも随分と楽になったようです。
人によって治療法は違うと思うので、同じ様な症状の方は、まずは病院できちんと診てもらってくださいね。
そして、主人いわく
職場の隣の席の人も昼食を抜いているけど、まったく体型が変わっていない!
そして、病院へ行ったらきちんとお薬手帳やそれ用のノートに症状や治療法などを書いておきましょうね。
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