はじめて水墨画の実演を観てきました。
春蘭と菊の水墨画を描いてくれたのは、水墨画家で作家の砥上裕將さんです。
FM主催のトークイベントで実演してくれました。
砥上裕將さんのファンだという、BIGMAMAの金井政人さんも出演されていて、読書と音楽について語る内容でした。
お二人から聞いたお話の内容は、とても興味深いものでした。
そして、本や音楽を通して人と繋がれるっていいな―と思いました。
金井政人さんと砥上裕將さんのトークライブに参加した
参加したトークライブは、FM802主催のBooKs on Radio
題して「線と、音を、僕らは語る」
司会は、本が大好きというFM802の浅井博章さん。
音楽家であるBIGMAMAの金井政人さん
BIGMAMA金井政人さんは本が好き
BIGMAMAというグループは、バイオリンも入った5人編成のロックバンドです。
バイオリンを生かし、ロックとクラシックを融合させた音楽で、もう10年以上も活動しているバンドです。
バイオリンの音色がいいアクセントになっている珍しくて新鮮さを感じる音楽です。
金井さんは、ご自身も小説を書かれるほど本が好きだそうです。
そんな好きな本の中に『線は、僕を描く』があり、作家である砥上裕將さんとのトークライブが実現したのです。
水墨画家で作家の砥上裕將
砥上裕將(とがみひろまさ)さん、私は初めてお名前を聞いた作家さんでした。
プロフィールを拝見すると
1984年、福岡県生まれ。水墨画家。
温厚でおだやか。お年寄りの趣味と思われがちな水墨画の魅力を、小説を通して広い世代に伝えたいという志をもって、本作品を書き上げた。ウイスキーにジャズ、そして猫を心から愛する。
引用:講談社HPより
と書かれています。
最後の言葉、いいですね。(=^・^=)
そして、水墨画をテーマに書かれた本『線は、僕を描く』は、第59回メフィスト賞受賞作に輝きました。
「読書」と「音楽」がテーマの内容
金井さんが『線は、僕を描く』を読んでとても気に入り、早くからまわりにもすすめられていたそうです。
『線は、僕を描く』は、ふとしたことがきっかけで水墨画を描くことになった青年の話です。
金井さんはこう言われていました。
そして、
まるで、ジャズのアドリブに近いものがあると言われていました。
そのアドリブというのはどうやったらできるのでしょう?
それについて、今度は砥上さんが語ります。
その引き出しを持つには、自然をたくさん見ないとできないものだと思う。
やっぱり、感性って自然の中で育まれるものなんでしょうか。
慌ただしい日常生活の中だけでも、いろいろな経験はできるかもしれませんが、たまには自然の中で五感を磨くのも必要だなと思いました。。
春菊と菊の水墨画の実演
水墨画をご存じの方もいると思います。
私がすぐに出てくるのは、伊藤若冲です。
トークライブで、砥上さんが実演をしてくれました。
▼春蘭(左) ▼菊(右)
既に描かれた水墨画を見たことはありますが、描いているところを見るのは初めてで、その独特の筆使い、墨が重なっていく様子などはとても感心しました。
ものの数分で描かれるのですが、何とも繊細で美しいのです。
やっぱりアドリブに近いようにも感じました。
『線は僕を描く』も読みたくなった
会場の下の階の本屋さんで、サイン本を発売されていると言われていました。
小説の中身も気になるし、買って帰りました。
後日、読み終えたので感想を記事にしました。
>『線は僕を描く』読んだ感想【水墨画小説】生きる意味を考える
おわりに
砥上裕將さんと金井政人さんのトークライブを観覧してきた感想でした。
ステキなお話がいろいろと聴けて、水墨画の実演も見れて、行ってきてよかったです。
金井さんの言葉から、あらためて思ったことがありました。
本を読むことでいろいろな追体験や非日常の体験ができます。
たくさんの本を読むことでも、感性は磨かれます。
何の感情も起きず、又は想像もせずに、ただ本を読むだけなんてことないですよね。
1冊の本を読み終えたら、何かはきっと心に残って少しでも成長できていると思います。
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