6月や7月に神社にお参りに行くと、輪っかが置いてあって、くぐっているのをみかけたことはありませんか?
これは、茅の輪(ちのわ)くぐりと言います。
茅の輪は通常は6月と12月にかけて設置されるものですが、今年(令和2年)は3月後半から置かれている神社がいくつかあります。
コロナ退散を祈念してのことです。
今は、外出自粛要請も出ていますし、他の県外への出入りも難しくなってきているので、あえて遠くへ訪れる必要はありません。
ですが、今、神社が茅の輪くぐりを設置されていることの想いを、私なりに考えてみました。
茅の輪くぐりがどういうものなのか、茅の輪くぐりの作法などを紹介します。
神社の茅の輪くぐりが早めに設置されている
茅の輪くぐりの意味とは?
茅の輪とは、かやなどの植物で作られた大きな輪っかのこと。
この茅の輪をくぐりながら無病息災や厄除け、家内安全を願う行事が神社にあります。
通常、6月と12月の末に日本の多くの神社で行われる、厄払いの神事です。
6月に行う神事を、夏越の大祓(なごしのおおはらえ)と言います。
茅の輪に利用される茅には、身についた厄を払う力があるとされているんですね。
半年間での罪や穢れ、災厄をお祓いするために茅の輪くぐりが行われるのです。
神事は6月末ですが、輪の設置は数日間されている場合が多いです。
年末の茅の輪くぐりは12月の末の大晦日までが基本ですが、神社によってはお正月の期間も設置しているところもあるようです。
茅の輪のくぐり方
では、茅の輪はどうやってくぐったらいいでしょう。
基本のくぐり方を紹介します。
一般的に茅の輪は、∞(無限大マーク)の文字を書くようにくぐります。
- 茅の輪の正面で一礼をします。
- (1周目) 左足でまたいで茅の輪をくぐり、輪っかの左側を通って正面に戻ってきて一礼します。
- (2周目) 右足でまたいで茅の輪をくぐり、輪っかの右側を通って正面に戻ってきて一礼します。
- (3周目) 左足でまたいで茅の輪をくぐり、輪っかの左側を通って正面に戻ってきて一礼します。
- 最後に 茅の輪をくぐり、拝殿の前でお参りします。
茅の輪くぐりは、祝詞を唱えながら行うこともあります。
多いのが、
「祓え給へ 清め給へ 守り給へ 幸へ給へ」
(はらえたまえ きよめたまえ まもりりたまえ さきはえたまえ )
です。
神社によって唱える祝詞は他の祝詞だったり、作法も異なります。
和歌を唱えながら茅の輪をくぐる神社もあります。
茅の輪くぐりのそばには、説明書きがされていることが多いので、確認しましょう。
もしかしたら、今だけはコロナ終息祈念の設置のため、くぐり方も変更がされているかもしれません。
茅の輪くぐりで注意すること
茅の輪くぐりをされるうえで、気をつけておくことです。
茅の輪の茅を引き抜いたり、持って帰ってはいけません。
神社によっては、小さい茅の輪のお守りを用意されているところもあります。
また、今はお守りや御朱印の授与を中止されている神社もあります。
コロナ退散を祈って今できること
通常なら6月に設置されるはずの茅の輪ですが、3月から設置されている神社が見られます。
(いつまで設置されるかは未定です。)
早めに茅の輪を設置されている理由は、コロナ退散を祈ってのことです。
茅の輪によって疫病を避けたい、人々の健康と1日も早い平穏な世の中に戻ることを祈って、設けてくださっているのです。
ただし、今は神社の方も「わざわざ遠くから参拝されること」は願っていません。
近くの神社など、人が少なさそうでしたら、少しの時間ならお参りしてもいいのでは、とも思います。(茅の輪がなくても)
または、今までに行ったことのある神社や神社を思い出して、家からでもその神社に参拝している気持ちで祈るだけでもいいんです。
私も、行きたい神社はたくさんあるのですが、今は近所の小さな神社にだけ散歩のついでに寄ったりしています。
手水舎は使わずに、鈴を鳴らすのも控えて、手を合わすだけです。
あとは・・・・・、家にいましょう。
今できることは、家にいることです。
家にいたくても、いれない人もいます。
家族のため、そしてみんなのために働いてくれている人たちです。
最後に
神社の茅の輪くぐりについて紹介しました。
本来なら、6月までは設置されていないのですが、今はコロナ退散を祈って早くから設置されている神社があります。
でも、今は不要な外出は控えて、1日も早く落ち着いた日々が戻ることを祈るばかりです。
そして、医療従事者の方をはじめ、今も奮闘してくださるたくさんの方々に感謝しています。
ありがとうございます。
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